鬼の正体とは?起源や種類、伝説をわかりやすく解説

(この記事は2024年11月8日に更新しました。)

  • 鬼ってなに?
  • 鬼は実在するの?
  • 鬼の種類が知りたい

と悩んだことはありませんか?

そのような悩みは、この記事で「全て」解決していきます。

この記事では鬼の正体や種類について紹介します。

○鬼の起源や歴史
○鬼は実在するのか?
○鬼にまつわる伝説

などがわかるので、ぜひ最後までご覧ください。

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目次

鬼とは?

鬼とは日本の妖怪と考えられている伝説上の生物です。

見た目は人に似ていますが、ツノが生えており、体の色も赤や青と様々です。

一般的な鬼の服装は虎柄のふんどし姿で、女の鬼の場合は着物を着ていることが多いです。

鬼は武器にトゲトゲの棍棒を持っており、その棍棒は鉄でできていることから金棒と呼ばれています。

ぬこさん

鬼は英語でdemonと言うにゃ

鬼の起源と歴史

鬼の起源は中国です。

鬼の由来は、もともと死者の魂という意味でした。

鬼は日本では平安時代になってから定着しました。

鬼は当初、実体のない幽霊という存在でしたが、次第に怪物として描かれるようになりました。

ぬこさん

鬼は昔話にもよく出てくるにゃ

鬼の強さ

鬼の強さは言うまでもなく、人と比べ物になりません。

怪力なだけではなく俊敏さもあるので、武器を持たない人間では勝ち目はありません。

大きさもだいたい8尺(2.4m)あると言われており、普通の鬼でもかなり大きいです。

鬼の身長は8尺ですが、同じ大きさの妖怪に八尺様がいます。

鬼の能力

鬼の中には妖力や呪いを使える者が多くいます。

妖力を使って物を動かしたり、他の人に変身することもできたと言われています。

さらに、鬼は寿命がとても長く、何世紀も生きることが可能です。

ぬこさん

アニメの鬼滅の刃でも鬼は血鬼術という特殊能力を使うにゃ

鬼に金棒の意味

鬼に関する有名なことわざで鬼に金棒というのがあります。

ことわざの鬼に金棒の意味は「強い者に何かが加わり、さらに強さが増す」ことです。

他にも、鬼が笑うということわざがあり「あれこれ言っても仕方がない」という意味があります。

ぬこさん

確かに鬼が金棒を持ったら最強にゃ

鬼の種類

ここでは、一般的な鬼の種類について紹介します。

邪鬼

邪鬼は「祟り神」「もののけ」と言われる鬼です。

天邪鬼(あまのじゃく)や悪鬼と呼ばれたりもします。

邪鬼は人間に災いをもたらすと言われています。

また、四天王像や仁王像に踏まれた状態でよく描かれていて、弱い小鬼の象徴でもあります。

ぬこさん

踏まれる邪鬼は苦しそうな表情をしているにゃ

目一鬼

目一鬼(まひとつおに)は、「出雲国風土記」に登場する人食い鬼です。

この鬼自体に正式な名前はありませんが、一つ目であったことから目一鬼と呼ばれています。

日本に現存する文献の中では最古の鬼です。

ぬこさん

目一鬼は阿用郷の鬼(あよのさとのおに)とも言うにゃ

牛頭・馬頭

鬼の中には、動物の顔をした鬼も存在します。

牛頭(ごず)と馬頭(めず)は、それぞれ牛と馬の顔をした鬼です。

牛頭と馬頭は2人セットで登場することが多く、地獄の門番とも言われています。

ぬこさん

牛と馬の頭に人間の体をしているから普通の鬼より怖いにゃ

霊鬼

霊鬼とは死者の霊が鬼となったものです。

幽霊なため半分透けており、強い妖力が使えると言われています。

生前の敵に執着しているケースがほとんどであり、一般人に手を出すことは少ないです。

霊鬼がいると心霊現象が起こると言われています。

鬼女

鬼女(きじょ)とは、人間の女性が怨念で鬼となってしまったものです。

鬼女の中でも有名な伝説に、鈴鹿山の鈴鹿御前があります。

鈴鹿御前は坂上田村麻呂と出会い改心してから、鬼を退治する側になっています。

そのため、鬼ではなく山の神や天女ではないかとも言われています。

ちなみに、般若の仮面(能面)は鬼女の顔を表現しています。

ぬこさん

老婆姿の鬼女を鬼婆(おにばば)と言うにゃ

三吉鬼

三吉鬼は秋田県に伝わる鬼です。

大酒飲みで、人里に降りて来ては飲み屋で酒を飲み、金を払わずに出ていきます。

しかし、夜になると飲み代の10倍以上の価値がある薪を置いていきます。

また、1人では動かせない物がある時に、酒樽を供えて三吉鬼にお願いをすると朝にはその物が動いているという昔話もあります。

ぬこさん

三吉鬼は優しい鬼として伝わっているにゃ

酒呑童子

酒呑童子(しゅてんどうじ)は、京都に住んでいたとされる鬼の頭領です。

また、酒呑童子には配下に次の四天王を抱えていました。

○熊童子(青鬼)
○虎熊童子(白鬼)
○星熊童子(肌色の鬼)
○金熊童子(赤鬼)

酒呑童子のストーリーについては京都の鬼伝説の段落で紹介します。

鬼伝説

ここでは、日本の各地に伝承されている鬼伝説を紹介します。

京都の鬼伝説

京都には数多くの鬼伝説が残っています。

その中でも最強の鬼が酒呑童子です。

酒呑童子は金棒や刀を奮い、配下の茨木童子や四天王と一緒に京を荒らしたと言われています。

姫君を誘拐し、血肉を食べたとも言われています。

のちに、源頼光と藤原保昌は鬼の力を封じる神酒を酒吞童子に飲ませて討伐しました。

酒呑童子は亡くなる直前に頼光らに次のように言いました。

鬼に横道なし(鬼ですらこんな卑怯な手は使わない。恥を知れ)

ちなみに、酒吞童子の足跡は今でも大江山で見ることができます。

大江山の岩に60cmの足跡が残っているのです。

60cmの足跡なので、酒呑童子はかなりの大きさだったことがわかります。

ぬこさん

酒呑童子は名前の通り、お酒が大好物だったにゃ

鳥取の鬼伝説

鳥取県の伯耆町(ほうきちょう)の鬼住山(きずみやま)には鬼伝説があります。

孝霊天皇が団子を3つ並べて鬼をおびき出しました。

団子につられて出てきた鬼を孝霊天皇は矢で山から追い出し、鬼退治に成功したと言われています。

今では伯耆町に鬼のトイレや鬼の電話ボックスがあり、鬼は親しまれる存在になっています。

ぬこさん

伯耆町の鬼守橋を渡ると邪気を祓ってくれるにゃ

青森の鬼伝説

青森県に弥十郎という農民が住んでいました。

弥十郎は山で鬼と仲良くなり相撲などをしてよく遊んでいました。

弥十郎は水田を開拓したのですが、すぐに水が枯れて困っていました。

すると、それを知った鬼が鍬を使って水を沢から引いてくれました。

この時に使われた鍬とミノ笠を祀っているのが弘前市にある鬼神社です。

ぬこさん

鬼は田に水を引いてくれた神様なので、現地では節分に豆をまかない家庭も多いにゃ

香川の鬼伝説

香川県高松市の北にある女木島(めぎじま)には、鬼ヶ島大洞窟という洞窟があります。

鬼は過去にこの洞窟に住んでいたと言われており、女木島は鬼ヶ島とも呼ばれています。

昔話の桃太郎に出てくる鬼ヶ島はこの洞窟のことです。

たしかに桃太郎がいた岡山からだと鬼ヶ島が香川の北だと立地的に現実味があります。

広さ4000平方メートルの洞窟が作られたのは紀元前100年と言われていますが、誰が何の目的でどのように作ったのかは謎のままです。

もしかしたら本当に鬼が作って住んでいた可能性もあります。

ぬこさん

今は洞窟の中に鬼の人形が置いてあって観光スポットになっているにゃ

鬼は実在するのか?

「鬼は実在するのか?」「鬼は本物なのか?」については、鬼は元々が伝説上の生物なため否定的な意見が多いです。

また、鬼が実在した証拠がないのも否定的な意見が多い理由です。

しかし、他の何かを鬼と見間違えたり、鬼と表現した可能性は十分に考えられます。

ぬこさん

鬼が実在したら怖いにゃ

鬼は浮世絵で多く描かれている

鬼は浮世絵で多く描かれています。

しかし、浮世絵自体が想像上の生物や妖怪をよく描いているので、これが鬼の存在の証拠にはならないでしょう。

ぬこさん

鬼は昔から知名度が高かった証拠にはなるにゃ

鬼のミイラが見つかっている

大分県宇佐市四日市にある十宝山大乗院で鬼のミイラが見つかっています。

このミイラは全身が完全な形で残っていて、身長は約2mほどあります。

頭には5cmのツノが生えており、手足の指は3本で、どう考えても鬼そのものです。

過去には九州大学が調査を行ったところ、作り物ではなく本当の人間の骨であることがわかりました。

ぬこさん

本当に鬼のミイラだったら、鬼が実在した証拠になるにゃ

鬼の正体

鬼の正体にはいくつかの説が存在します。

ここでは、鬼の正体の有力な説を紹介します。

妖怪説

鬼は妖怪であると考える説です。

鬼が妖怪だと言われる理由は、何世紀も生きられるからです。

また、妖力を使えることも妖怪説を後押ししています。

ただし、妖怪自体が存在しないという意見もあるので、鬼が妖怪だとすると空想上の生物ということに繋がります。

人間説

恐ろしい姿の鬼ですが、じつは人間だという説があります。

人間説では人間が怨霊や嫉妬などにより鬼へ変わると考えられているので、災いをもたらす鬼として扱われています。

現代でも鬼のように恐ろしい妻を「鬼嫁」という言葉で表現します。

ぬこさん

般若も人が鬼に変わった姿にゃ

金工師説

金工師とは、鉱山発掘や金属精錬などの金属に関する事業を行う人です。

鬼が金工師だと言われる理由は、日本各地の鬼伝説は鉱山地が多いからです。

また、鬼の話の内容にも金工に関わる例が多いことが金工師説を後押ししています。

ぬこさん

金工師たちが鬼だと思われていたなら悲しいにゃ

外国人説

江戸時代には、鬼は海外から来た海賊ではないかという説がありました。

確かに鬼は体格が大きいので、当時の日本人から見た外国人の特徴と一致しています。

鬼が怖いイメージなのも、異国の得体の知れない人達という恐怖から生まれた可能性も考えられます。

ぬこさん

日本は鎖国していたから外国人はきっとインパクトが強かったにゃ

鬼についての真実

最後に、鬼についての噂の真実を紹介します。

鬼は怖い

鬼は怖いと思われていますが、これは正しいです。

基本的に鬼は人を襲ったり地獄にいたりするので、怖い生物です。

しかし、中には人を助けたりする鬼もいるので、全ての鬼が怖い訳ではありません。

ぬこさん

アニメとか漫画だとかわいい鬼も登場するにゃ

鬼の神社がある

鬼の神社は日本各地に実在します。

その中でも鬼を神として祀ってある神社は次の4つです。

○青森県弘前市の「鬼神社」
○埼玉県嵐山町の「鬼鎮神社」
○大分県大分市の「鬼神社」
○福岡県添田町の「鬼神社」

ぬこさん

怖いイメージの鬼だけど、地域によっては神として伝承されているにゃ

鬼は地獄にいる

鬼は現実の他にも地獄にいると考えられています。

地獄の鬼は閻魔大王の配下として門番などを務めているケースが多いです。

また、人が地獄で鬼に生まれ変わり生きることで、じわじわ苦しむとも言われています。

ぬこさん

鬼は地獄にいるイメージがあるにゃ

怖い鬼だけではなく優しい鬼もいる

まとめ
  • 鬼は妖力を使える妖怪
  • 平安時代には日本に広がっていた
  • 怖い鬼以外にも優しい鬼がいる
目次