映画「タイタニック」の実話。救助が遅れた理由・沈没原因を徹底解説

と悩んだことはありませんか？

そのような悩みは、この記事で「全て」解決していきます。

この記事では、実際にあったタイタニックの沈没事故について紹介します。

○映画のタイタニックはどこまで実話か
○タイタニック沈没事故の内容
○沈没した原因

などがわかるのでぜひ最後までご覧ください。

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タイタニック号の実話

皆様は映画「タイタニック」が実話だったことはご存知でしょうか？

タイタニック号という船は実際に存在し、映画のストーリー通りに沈没しています。

しかも、映画の演出なども実際に起きたことを忠実に再現しており、船内の小道具も当時の情報を元に作られています。

映画のタイタニックはどこまでが実話？

映画のタイタニックはどこまで実話かというと、

ジャックとローズは実在しませんが、それ以外は実話です。

つまり、

○タイタニック号が氷山に衝突し沈没
○女性、こどもから救命ボートで救出
○犠牲者多数(海で凍死)

などは全て実話です。

さらには、映画冒頭の海底に沈んでいるタイタニック号の映像も本物を撮影しています。

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タイタニック号沈没事故

ここでは、実際に起こったタイタニック号沈没事故について紹介します。

双眼鏡なしで出航

1912年4月10日、タイタニック号はイギリスのサウサンプトン港からアメリカのニューヨークに向けて出航しました。

出発直前にブレア二等航海士が双眼鏡をキャビンにしまってあることを申し送りせず下船したため、海上の監視を双眼鏡なしで行わないといけなくなりました。

大量の流氷が接近

4月14日、タイタニックの航路に大量の流氷群が接近していることが無線で送られていましたが、北大西洋ではよくある現象だと見過ごされました。

また、前日に無線機が故障していたこともあって、クルーの間で情報の共有もされていませんでした。

しかし、スミス船長は氷山の危険性を察知しており、航路を18km南に変更しました。

氷山に衝突

4月14日23時40分、タイタニック号が北大西洋のニューファンドランド沖にさしかかった時に、海上を見張っていたクルーが450m前方に高さ20ｍの氷山が迫っていることを確認しました。

20mもの氷山を450mに近づくまで気づけなかったのは次の3つの理由があります。

○双眼鏡がなく肉眼で監視していた
○夜で視界が悪かった
○靄(もや)が漂っていた

見張りのクルーは急いで電話をし、航海士に氷山のことを伝えました。

一等航海士のマードックは即座に「取舵一杯」と「後進一杯」と叫び舵を取りました。

しかし、タイタニック号が氷山を回避するには距離と時間が足りませんでした。

正面衝突は回避しましたが、右舷が氷山に接触し、タイタニック号は停止しました。

徐々に沈没していくタイタニック号

船体に穴が開き浸水が始まったので、一番浸水量が多い第六缶室を防水扉で閉鎖し、これ以上船が浸水しないようにしました。

防水扉で閉鎖したものの、海水はなだれ込み続け、徐々に船内に海水が溜まっていきました。

機関長は浸水状況が悪化して危険なため、クルー達に職務の解放を命じましたが、多くのクルーはそのまま排水作業や機械の操作を続けました。

スミス船長はそれでも排水を試みようとしましたが、時間稼ぎにしかならず、徐々にタイタニック号全体に浸水していきました。

SOSの信号は寝ていて気づかれなかった

4月15日0時15分、タイタニック号はモールス信号を出し、周辺の船舶に救助を求めました。

タイタニック号からわずか20kmくらいの距離に碇泊していた大型船舶「カリフォルニアン」にSOSの信号は届いていましたが、1人しかいない通信士が寝ていたため、信号に気づきませんでした。

もし、この救難信号に気づいていたら2時間以内に救助に行けた

とカリフォルニアンに乗っていたロード船長は語っています。

他にも「マウント・テンプル」という船が遭難信号を受け取り救助に向かいましたが、タイタニック号から20kmの位置まで来たときに船長のヘンリーが氷山を恐れて碇泊してしまいました。

マウント・テンプルのクルー達はこのあとタイタニック号の船体が折れる音を聞いたと証言しています。

結局、タイタニック号から107km離れた地点にいた客船「カルパチア」がボイラーが破損するリスクを背負いながら高速で救助に向かいました。

しかし、107km離れていたので、カルパチアが到着したのは事故から4時間後の午前4時でした。

タイタニック号の最後

氷山衝突から2時間40分後の2時20分タイタニック号は真っ二つに折れました。

タイタニック号には救命ボートが備えてあったものの、当時は大型の船はすぐには沈没しないものだと思われており、約1000人分しかありませんでした。

しかも、クルー達は救命ボートを慌てて海に下したため、定員に達しないまま出発したボートも多くありました。

その結果、1500人以上の乗客がボートに乗れず海に投げ出されました。

犠牲者1513人の最悪な事故となった

4月の大西洋の水温は－2℃ほどで、海に投げ出された乗客のほとんどは20分以内に亡くなりました。

救援が到着した時には目の前には悲惨な光景が広がっており、奇跡的に生きていた2名だけが救出されています。

最終的なタイタニック号沈没事故の生存者数は710人で、犠牲者数は1513人でした。

これは1912年当時の海難事故の中では最悪の死者数となりました。

タイタニック号の沈没場所

タイタニック号の沈没場所は大西洋のニューファンドランド島の沖合です。

大西洋のど真ん中ですが、どちらかというとアメリカ寄りです。

もう少しアメリカに近ければ救助に行けた船も多かった可能性が高いです。

タイタニック号の沈没原因

タイタニック号の沈没原因は防水隔壁が水平方向になかったことです。

タイタニック号には海水が船内に入らないようにいくつもの防水隔壁がありましたが、それは全て垂直方向でした。

氷山にこすった形で激突したタイタニック号は90mの長い亀裂が入り、垂直方向の防水隔壁をいくつも突破して海水が入ってきました。

水平方向に防水隔壁がなかったので、少しでも天井部分まで浸水してしまうとそこからなだれ込むように海水が入っていき、最終的に沈没したのです。

タイタニックが引き上げられない理由

タイタニック号は現在も引き上げられておらず、海に残ったままです。

タイタニック号が引き上げられない理由は次の通りです。

○海底3800mに沈んでいる
○総トン数が46000トン以上ある
○大西洋のど真ん中に沈んでいる
○腐食が進んでいる

タイタニックの遺品

タイタニック号全体の引き上げは不可能にしても、遺品はたくさん引き上げられています。

その数は5000点以上にのぼり、オークションの金額は146億円にもなりました。

引き上げられた遺品は次のようなものです。

○船長のボタン
○指輪
○音楽団長のバイオリン
○ビスケット
○ロッカーの鍵
○毛皮のコート

タイタニックのQ&A

最後に、タイタニックに関する疑問をQ&A形式で紹介します。

タイタニック号に日本人は乗っていた？

A:はい、日本人の乗客は実在しました。

タイタニックに乗っていた生存者の中に日本人がいることがわかっています。

細野正文さんという鉄道官僚をしている方でした。

細野さんは死亡率が高い2等室の男性乗客でしたが、無事に生還しています。

しかも、日本人で唯一のタイタニック号乗客でした。

タイタニックに音楽隊はいた？

A:はい、実在しました。

映画のタイタニックでは船が沈没するまで演奏を続けていた音楽隊がいましたが、実際のタイタニック号にも8名の音楽隊が乗っていました。

しかも、現実でも船が沈むまで演奏を続けていたと言われています。

音楽隊のリーダーのウォレスは遺体で見つかっていますが、遺体にはバイオリンをケースに収めて自身の体に縛り付けてありました。

そのバイオリンは、婚約者マリアからの贈り物で、「ウォレスへ、婚約を記念して、マリアより」という銀の飾りも付いていました。

タイタニック沈没事故で助かる方法はあった？

A:被害を減らすことは可能だった。

タイタニック沈没事故で大きな被害が出てしまった背景には複数の要因があります。

○双眼鏡がなかった
○防水隔壁が水平方向になかった
○一番近い船がSOS信号に気づかなかった
○救助ボートが少なかった

一番多くの人が助かる方法は、双眼鏡を持って見張りをすることです。

そもそも見張りが双眼鏡を持っていたら、氷山への衝突自体が回避できた可能性が高いからです。

タイタニック号に宝はある？

A:あります。

タイタニック号は豪華客船だったため、富裕層が多く乗っていました。

当然、タイタニック号が沈む時に全ての貴重品を持って行くわけにはいかなかったので、貴重品の一部は今でも海底に眠っています。

1等室の乗客は324人いましたが、彼らが持ち込んだ貴重品だけで6億6400万円分あったと言われています。

タイタニックの博物館がある？

A:あります。

アメリカ、テネシー州のピジョン・フォージという都市にタイタニックミュージアムという博物館が実在します。

タイタニック号の2分の1の超巨大なクルーズ船で、展示品は実際のタイタニック号にあったものを展示しています。

映画のタイタニックは実話を忠実に再現している