(この記事は2024年11月19日に更新しました。)
『没データ』という言葉を皆さんは聞いたことあるでしょうか?
これは、ゲームなどで本来プレイ中に出てくることはない没となったデータです。
没となった理由は、容量の問題やゲーム性の問題、イラストが怖すぎて没となった、などさまざまだと考えられます。
普通は、ゲームを販売する前にデバッグといって、バグや没データが出てこないようにテストプレイをやります。
問題なく遊べることが確認されてから、販売されるのです。
しかし、有名なゲームであっても、没データが存在したまま出回っているものがたくさんあります。
この記事では「解析したら本当にあったゲームの怖い没データ」について紹介していきます。
しのオルゴール
「しのオルゴール」は1987年、1988年に発売されたファミコン用ソフト「ドラゴンクエスト2」と、「ドラゴンクエスト3」の内部に存在する没データです。
このアイテムを戦闘中に使うと、敵味方全員が即死する効果があるといわれています。
ドラゴンクエストの生みの親、堀井雄二氏がインタビューで「しのオルゴールは全員死んじゃうアイテムにするはずだった」と発言したことで、この存在と効果が明らかになりました。
また、スーパーファミコン版でリメイクされた「ドラゴンクエスト2」と「ドラゴンクエスト3」でバグを使えば、「しのオルゴール」を手に入れることが可能であるといわれています。
敵と味方全員が死んだらゲームオーバーにゃ。このアイテムに使い道があるにゃ?
このアイテムの使い道についてはある説が存在するよ
ドラゴンクエストには「いのちのいし」という即死を無効化するアイテムがあります。
「いのちのいし」を持った状態で「しのオルゴール」を使ったら、生き残れるかもしれないという噂があります。
むこうアイテム
「むこうアイテム」は2004年に発売されたニンテンドーゲームキューブ用ソフト「ペーパーマリオRPG」の内部データに存在する没データです。
ゲームに登場する「バレル」というキャラクターを使用したバグを使うと「むこうアイテム」を確認することができます。
「むこうアイテム」の説明文には、
「このメッセージが 見れるのは おかしいよ」
と書かれています。
これは、バグを使って没データを入手したプレイヤー向けに開発者が残したメッセージだと考えられています。
当時のプレイヤーはこのメッセージを見て、恐怖したといわれています。
なぞのばしょ
「なぞのばしょ」は2006年に発売されたニンテンドーDS用ソフト「ポケットモンスター、ダイヤモンド・パール」の内部に存在する没データです。
バグを使って行くことのできる「なぞのばしょ」は、真っ暗な平坦な場所であり、周囲を歩き回っていると突然フリーズしたり、ゲームの電源がリセットされたりします。
また、この場所である特定の条件を満たすと、本来戦うことのできないポケモンと戦えるといわれています。
ゲームでのバグで、偶然出現したものなら理解できるのですが、「なぞのばしょ」としっかりプログラムされているのが不可解です。
ヒノクリ
「ヒノクリ」は2007年に発売されたニンテンドーゲームキューブ用ソフト「スーパーマリオサンシャイン」の内部に存在する没モンスターです。
黄色い体と足に、大きな化石のような頭をしたモンスターです。
ヒノクリが没になった理由としては次の2つの可能性が高いと言われています。
- このモンスターを出現させるのに適したステージがなかった
- 見た目が怖いため出せなかった
ゆげ2・ヒモヘビ
「ゆげ2」は2006年に発売されたゲームボーイアドバンス用ソフト「MOTHER3」の内部に存在する没敵です。
不気味な顔が真っ赤な背景にゆらゆらと揺れている、なんとも恐ろしい敵です。
じつは、MOTHER3にはこの他にも複数の没敵が存在していることがわかっています。
その中の一つが「ヒモヘビ」です。
この「ヒモヘビ」も没敵のひとつです。
白目をむいた少年が口を開けてゆらゆらと揺れている、不気味な描写となっています。
「ゆげ2」や「ヒモヘビ」の名前の由来はわかっていませんが、MOTHER3の製作者がゲーム動作の確認のため適当につけたと考えられています。
これがゲームに出てきたら、トラウマになりそうだにゃ
1STPAI
「1STPAI」は、2009年に発売されたニンテンドーwii用ソフト「太鼓の達人wiiドドーンと2代目!」の内部に存在する没曲です。
この曲は、硬い床をハイヒールのような靴で歩く足音みたいなものが聞こえ、途中から奇声のような声が聞こえてきます。
曲の後半は、前半の奇声を逆再生したようにも聞こえ、最後はハイヒールのような足音で終わります。
なんとも不気味な曲であり、この曲を聴いた人の中には気分が悪くなったという人もいます。
この曲は現在でもYOUTUBEで検索をすれば、聴くことが可能です。
聴く場合は、自己責任でお願いします。
没データはメッセージかもしれない
いかがだったでしょうか。
「解析したら本当にあったゲームの怖い没データ」について紹介しました。
没データがあるゲームはたくさんありますが、それは本来そこに残っててはいけないものです。
開発者が意図的に没データを残しているとしたら、それは何かしらのメッセージなのかもしれません。
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